核融合炉のコイル部分を完成させ、核融合炉本体の完成が目前に迫りました。
しかし、稼働に必要な施設はまだまだ準備が途上。今回は引き続き準備を進めていきましょう。
前回の記事にも書きましたが、遠心分離機は144個、工業用電解槽は52個が必要です。
電解槽については、水から水素セルが直接作れたGT2とは違い、
Electrolyzed Water Cellを作る電解槽を48個、水素セルに電解する電解槽を4個用意します。
Electrolyzed Water Cellを介する必要があるのはGT1と実は同じで、ある意味先祖返り。
また、GT2の記事でも言及したことですが、プラズマヘリウムセルの原料となる
セルの無限資源化についても考慮する必要があります。
GT2からスズに対するコストは悪化、インゴット2個からセル1個になってしまっていますが、
マターによる複製コスト自体は低下しています。
415mBのマターとオマケの15000EUからIC2のスズ鉱石が得られますが、
5000EU/t弱程度をマター製造につぎ込めば、ヘリウムプラズマの製造に十分間に合います。
(粉砕精錬によりスズを増やす前提)
※実際はプラズマヘリウムセルからのエネルギーを投入することによって
セルがいくらか返還されるので、これより幾分か少なくても問題はありません。
物質製造機は受け入れEU/tが非常に高い一方で複製機はマターの消費レートが1mb/tまでと
なっているようなので、3機まで増設して間に合わせる。
スズを焼くためだけに誘導加熱炉(Induction Furnace)、セルを作るためだけに押出機(Extruder)を導入してみました。
マターにつぎ込むエネルギーよりも問題になるのがスクラップの製造です。
マター1000mBの製造に85個ほどのスクラップが消費されるようですが、
ヘリウムプラズマの製造に間に合わせるには4tickに1個程度のスクラップを用意しなければなりません。
スクラップに投入するアイテムの個数に直すと、実に1tickあたり2個も準備する必要があります。
丸石であれば難なく用意できますが、あいにく
石由来のアイテムは利用不可となっています。MOBドロップ由来アイテムもNGなのでTTも無駄。
そうなれば、今の環境で最も簡単に集められるのはおそらく葉ブロックでしょう。
このページによると、苗木が成長するのにかかる時間は平均16分。
白樺の場合、成長した木1本から葉ブロックが50~60個程度手に入るので、
苗木を800マス植えられれば1tickあたり2個の葉ブロックが用意できます。
巨木があるオークであればさらに効率が良くできるので、オークの植林施設を増設しました。
※GT5でお世話になっているマツ(トウヒ)の巨木が導入されたのはMC1.7で、このプレイではギリギリ使えません。
左側が葉ブロック収穫用、右側が苗木収穫用の植林施設。
あわせて、これを処理するリサイクラーも大量に用意する必要があります。
デフォルトでは1EU/t x 45tで1サイクル処理ができるので、90個用意すればいいことがわかります。
今回はオーバークロッカーを2個積んで16EU/t x 12t?まで引き上げ、機械の個数を減らしてみました。
※GT4ではGreg仕様の機械しかなく、オーバークロッカー1個で速度が2倍、消費EU/tが4倍になります
少しセルの無限資源化の話が長くなってしまいましたが、まだまだやるべきことはあります。
GT2と同様に、核融合で得たプラズマヘリウムセルをエネルギーに変換する
プラズマ発電機も用意しなければなりません。
まずは、プラズマ発電機の原料となるタングステンスチールを焼けるようにするため、
カンタルコイルを装着して高炉の耐熱を3000Kまで引き上げておきます。
GT2と比べた地味な変更点として、カンタルコイルの作成レシピが
2500K高炉でしか焼けないカンタルインゴットを経由するものに変えられていたこと、
タングステンスチールが500EU/tの高圧レシピに変えられていたことがあったりします。
それでもGT5の手間には全く及びませんが…
このレシピで作るカンタルコイルを4個挿入することで耐熱を500K引き上げられる。
プラズマ発電機単体の出力はGT2と同様に2048EU/t。必要数はざっと8機でしょうか。
発電機本体のコストは大したものでもなく、相変わらず扱いやすいですね。
さて、いよいよ遠心分離機等の配線を行っていきます。
全ての配線をAEで行うことも考えられるものの、遠心分離機など並列した機械への素材投入は
Project RedのパイプのStock Keeper Chip(ロジパイプでいう補給パイプ)で行った方がよさそうです。
そこで、素材の投入はProject Redのパイプ、完成品の搬出はAEのImport Busという形で分担しました。
それ以外はGT2と同じような感じで配線していきます。
工業用電解槽の配置はWater Pump Pipeのおかげでかなり簡素化できそうです。
遠心分離機は24機x2のユニットを3セット用意する。
核融合の消費電力4096EU/tを入力するためのMFSUも準備して…
これでいざ核融合…と思いきや、起動時の4000万EUを消費した直後に終了判定が行われるのか、
1サイクルクラフト後は即座に止まってしまいます。
仕方ないのでEnergy Injectorを1機追加して最大5000万EUまで貯められるようにしてリベンジ。
これで今度こそうまく連続稼働できました。
…と思っていたのも束の間、突如爆発が発生。
実はFusion Energy Injectorには8192EU/t(GT5でいうIV)の入力上限があり、
これを上回ったために爆発が発生してしまいました。
(今更ですが)exではないIC2やGT5の常識ではピンと来ない話かもしれないので補足。
実はMC1.6系の電圧システムは発展途上で、様々な要素が未実装となっています。
(MC1.7やさらに後のバージョンでどうなっているかは知りません)
代表的なのは機械やケーブルの爆発で、どんな機械・ケーブルにどんな電圧を入力しても爆発しません。
また、ケーブルでの減衰も無効化されてしまっているため、
すべてのケーブルが全くの同一性能となってしまっています。
今回のプレイで(本来はLVしか流せずそれなりの減衰が発生する)スズの裸ケーブルだけが用いられているのはそのためです。
ほか、EUパケットの概念が消失してしまい、電圧が意味をなさなくなりました。
普通のRF系工業MODのエネルギーケーブルと何ら変わりないものとなっています。
…そう、IC2ex単体では。
G「定格の無い電子機器はこの世に存在しない」
…などとつぶやいたかは知りませんが、そこはリアルでハードコア路線のGが許すはずもなく、
GT4のGreg製機械の場合は入力上限を超えるとしっかり爆発してしまいます。
しかしEUパケット・電圧の概念がないのに爆発とは?と思われるかもしれません。
以前のIC2では、変圧器で複数のパケットを送ってやればどんなEU/tでも理論上は入力可能でした。
たとえばLV-Transformer(降圧モード)には32EU/pのEUパケットを4つ送る働きがあるので、
これを並列でn個置けば、低圧機械にも(減衰を無視すれば)128*n EU/t分入力できました。
ところがIC2exにはEUパケットの概念がないので、上のような配線をした場合と、
128*n EU/tを発電する発電機一つを置いた場合で全く同じ結果を生みます。
つまるところ、もとになったエネルギーの電圧にかかわらず、
Fusion Energy Injectorに合計8192EU/tを超えて入力すると爆発するということです。
2048EU/tの出力があるプラズマ発電機が8機あるため、
4機分を超えてInjectorひとつに入力が集中すると8192EU/tを超えてしまいます。
GT2ではあえて昇圧しなければ超高圧(2048EU/p)以上の電圧にはなり得ず、
従って超高圧が受けられる機械が爆発することはありません。全くもって盲点でした…。
というわけで、このようにEV-Transformerなどで入力を制限する必要があります。
こう振り返ると、GT5の七面倒な電圧システムは
ある意味IC2exで失われた電圧システムの復活・リファインを意図したものとも考えられますね。
この話と関連して配線ミスも発覚したため修正します。
MC1.6のLV-Transformerは前述の流れから(128EU/tでなく)32EU/tしか出力できないのは自明
(でないと、その先にある低圧GT機械は絶対に爆発する)ですが、
てっきり32EU/tまでなのは各面からの出力で、4面使えば128EU/tまで出力できるものと勘違いしていました。
しかし実際はそんなことはなく、すべての面の出力を合計して32EU/tまでしか出力できません。
120EU/tのレシピを加工する工業用電解槽をひとつのMV-Transformerに2個設置していたところで
なんかInsufficient Energy Line!が出るなあ、と思っていたのですが、
片面だろうと両面だろうと合わせて128EU/tしか出力しないのだから当然でした。
Transformerと機械が1対1となるよう配線しなおします。
もはやどうでもいいですが、上記画像の真ん中と外周でパイプとインポートバスの向きが異なるのは、
Project Redのパイプにループ配管があると永遠に補給できなくなるバグがあるためです。
二つのStock keeper chipがあるパイプの間を行ったり来たりして永遠にどこにも補給できなくなる。ひどい…
後は、マター製造と核融合施設で電源(電線)を共有としていたところ、
マター製造側がEUを食いまくるのか核融合施設までEUがあまり行きわたらなくなるため分離します。
マター側は依然としてプラズマ発電機4機のままとし、核融合側で2機追加して6機体制にします。
という感じで、ただ機械を置いてハイ終わりだと思っていた今回の記事ですが、
想像以上にいろいろ苦戦しています…。
機械の配置のほかに、資材の確保にも時間がかかっています。
今回は大量の遠心分離機や電解槽のみならず、その配線に使用するパイプ類や
マター製造関係の施設、そしてダメ押しとばかりに↑の爆発で失ったInjector3個などにより、
大量の資材を投入することになりました。
Energy InjectorやMaterial Injector, Extractorの作成にあたって火薬のためにTTで放置したり、
プラチナのためにシェルドナイト掘り(兼タングステート掘り)に赴いたりしています。
最大の課題は赤石で、クァーリー採掘でのごり押しと並行して
マターによる複製まで用いることになる始末。核融合で得たエネルギーもしばらくは赤石専用でした。
こんなに砂漠を掘り抜くことになるとはプレイ当初は思ってもいなかった。
赤石にここまで苦しめられているのはおなじみのクロム…ではなく、回路周りのレシピ改変のせい。
このようにGT2と比較してみると一目瞭然。
特にラポトロンクリスタルの赤石要求数が4個から53個にまで激増しているのが酷いです。
赤合金プレート=赤石4個+銅1個+43秒(24EU/t)。あとは地味にサファイアによるお徳用レシピも削除されていた。
まあ、IC2農業にGreg作物が追加され出したのはこの辺りのバージョンからなので、
製作者的にはIC2農業で無限資源化しておけ、ということなのでしょう。
当時の作物はこのあたりから参照できそうです。
ただし、MC1.7環境ではあるIC2exのCrop Harvester(収穫範囲9x9)はまだ存在しておらず、
正面しか回収できないGreg製Crop Harvesterを用いるよりありません。
大規模な農地の形成は依然として面倒です。
そもそもそれなりの要求量があるラピスを無限資源化できる作物がまだ用意されていないので、
やっぱり
あとは核融合以外の平常時のエネルギーがかなりカツカツ…というより
機械を止めなければ赤字という状況に陥ってしまい、エネルギーのやりくりにも苦労しています。
まずAEの消費電力が知らぬ間に200EU/tを超えており、なかなか収支を圧迫してくれます。
赤石の加工のために熱遠心分離3機と工業用粉砕機が常時稼働している中、
あまりにあまりに遅い赤合金プレートの作成(43secs * 24EU/t)に中圧電圧を投入したり、
他の加工機械も低圧の範囲でオーバークロックをかけたり、
MFRハーベスターの葉の伐採に3桁EU/t食われたり…※240RF/wk=60EU/wk
この中で200~300サイクル程度は回せるだけの核融合素材は作らないといけないので、
工業用電解槽なども常時稼働が必要です。
こうしてみると、ドラゴンエッグエネルギーサイフォンの1024EU/tではとても足りないですね。
最終的に41機体制となったRTG発電機たち。41x16EU/t = 656EU/tを担う。
このようなエネルギー事情だったため、核融合が稼働できたと思って放置していたら
AE含めていろいろがブラックアウト、急に何もできなくなってしまうといった事件も頻発。
電線やAEのケーブルを切ったりしてエネルギーのやりくりを行うような厳しい財政事情でした。
おまけにエネルギー配分だけに気を取られていてはダメで、燃料の在庫も要チェック。
遠心分離機への材料投入やプラズマ発電機への燃料投入などは完全に均等にすることはできません。
特に自動搬入だと多少なりとも偏りが生じてしまうので、最高効率で稼働するためには
これらを手で投入しなおしつつ、重水素・三重水素セルの在庫に常に目を光らせる必要があります。
長期的に放置していると若干水の電解が遅いような気がしたので、電解槽を4個追加。
最後に、無限に増えていく資源でAEのストレージが詰まらないよう、
ディープストレージユニットを手配。
これでようやく完全放置していても稼働が安定するようになりました。
実に遠い道のりでした……
約2万個のプラズマヘリウムセル(=MFSU2,000個分)を手中に収める。
ゴール目前での足踏みを相当な長さで味わった気持ちになったためか、
やりきったという達成感よりもやっと終わったという安堵感が勝っているというのが正直なところ。
最後に、このシステムの発電力(正確にはヘリウムプラズマセルの製造能力)も見ておきましょう。
GT2に比べてヘリウムプラズマセル単体のEU量が半分の4,096,000EUに低下してしまっているので、
まったく無償であったとしても32000EU/tとなります。
ここから重水素・三重水素を用意するための5x144 + 120x48 + 30x4 = 6600EU/t
核融合炉本体で消費される 4096EU/t、そしてスズを用意するための数千EU/tを差し引いて、
20000EU/tを若干下回る程度でしょうか。
GT2と比べるとスケールダウンしてしまった感は否めませんが、
核融合とそれ以外のようなバランスだったGT2に比べればゲームとしてのバランスはとれているかもしれませんね。
というわけで、これがMC1.2.5~GT4通して最後のプレイ記事となるわけですが、
本記事はその最後を飾るにふさわしい?難産なものでした。
GT1のプレイほどではないですが思うところはあるので、
振り返りの記事のようなものを別途投稿しようかと思います。